糖質制限ダイエットが注目されたのは
従来のダイエット法で効果が出なかった肥満患者の
減量に劇的な効果があったからでした。

それでも、体脂肪減少に関して
他のダイエット方法に比べて効果的だ、とは
言えないようです。

アメリカでは、ダイエット方法を比較する臨床研究が
多くの研究グループでおこなわれています。
研究方法や計測技術も日進月歩で改善しているので
かつてはわからなかったことがわかることも
少なくないようです。

初期の頃の糖質制限ダイエットに関する研究では
他のダイエット方法に比べて
数週間の間に大きな体重減少をみるケースがあり
これが体脂肪減少の結果とされていました。

しかし、この体重減少は水分と筋肉の減少による
との指摘もされて、結論は出ていませんでした。

でも最近の研究によって、糖質制限ダイエットが
体脂肪の減少に特別の効果がある
とはいえないことがわかったようです。


カラダのエネルギーは糖質と脂質です。
糖質の摂取を制限すれば、脂質が多く使われるので
脂質の元である体脂肪は減りそうなものです。

たしかに、糖質制限をすると
エネルギー源として多くの脂質が使われるのは
間違いがないようです。

しかし糖質制限をすると、不足するカロリーは
タンパク質と脂質を多く摂って補います。
摂取が増える分は、使った分を相殺してしまうので
体脂肪減少効果はその分減じられます。

結局、相殺された体脂肪減少効果は
他のダイエット方法による体脂肪減少効果と
それほど大きな差異はないようです。

厳しく糖質制限をすると
カラダは糖質不足に適応して、脂質の代謝物である
ケトン体をエネルギー源として使うようになります。
しかしグルコースからケトン体にシフトするのには
数週間かかるそうなので
その間は糖新生が活発になると考えられます。

初期の研究で注目された体重減少も
糖質不足から糖新生による筋肉の分解
が原因なのかもしれません。