自分でダイエットするようになって
つくづく思うことがあります。

それは
ダイエットの後を考える
ということです。

もしかするとこれが
ダイエットで成功するための最大の秘訣かもしれない
と思うほどです。


僕にとってダイエットの成功とは
「体重67kg、体脂肪率18%のカラダにして
その体型を維持し続ける」
ことです。

人によって成功の定義は異なるかもしれませんが
今よりも体脂肪を減らして、これを維持する
という部分は共通するのではないでしょうか?


体脂肪を減らす原理原則は
摂取カロリーが消費カロリーを超えないようにして
筋肉を出来る限り維持することです。

だから世のダイエット方法はすべて
◯ 摂取カロリーを抑える方法
◯ 消費カロリーを増やす方法
◯ 筋肉を維持する方法
のうちのどれか、またはその複合です。

それがベルトを使う方法であろうと
何かのサプリを摂ることであろうと
例外はありません。

このうち2つか3つを統合したノウハウもありますが
新しいように見えるダイエット法も
3つのどれかにあてはまるという意味では
それまでの方法の亜種です。

バナナが納豆やしらたきに変わるくらい
と言ったら言い過ぎでしょうか?

で、どんな方法をとってもスルーできないのが
一般にリバウンドといわれる問題です。

減らした体脂肪が元に戻ったり
ダイエット前以上に増えたりする
あの悩ましい問題ですね。

僕は自分でダイエットを始めて
ダイエットを「人類史上最大の難問」と評する
専門家がいることを知りました。

なぜ難問なのかというと
僕たちの遺伝子が
体脂肪を蓄えるようにできているから
ということに尽きるようです。

人類の起源は諸説あるようですが
最有力なのは10万年前のアフリカ大陸という説です。
この10万年はそのまま、飢餓と闘って
生き延びてきた歴史です。
脂肪を蓄えることは生存のカギとなる重要な能力でした。

だから、人は脂肪を蓄える能力を磨いてきました。
その結果、僕たちの遺伝子はあらゆる手段をつかって
体脂肪を蓄えるように圧力をかけてきます。
その仕組は複雑ですけれど
カラダだけでなくココロにさえも影響を与えて
体脂肪を再び蓄えるように仕向けるのです。

ダイエットはゴールを設定します。
たとえば体重67kgとか体脂肪率18%という具合に。

ゴールを決めないでダイエットするのは
自分の意思で栄養失調になるようなものです。
逆に目標を決めて期間限定にするから
つらいダイエットに耐えられる
という側面もあるかもしれません。

でも、ゴールして達成感に浸っているタイミングは
遺伝子の反撃が奏功する機会でもあります。
反撃はダイエット途中ではじまっているかもしれません。

この反撃は体脂肪を落とす幅が大きいほど
そして落とす期間が短いほど、強烈です。
それは体脂肪の落とし方が大幅で短期間なほど
ダイエットはつらく厳しいものになり
そこから解放される喜びも大きくなるからです。

期間限定で目標があるから、頑張ってやりきれる。
だからいったん目標を達成したら
きっと厳しい制約から開放されたくなります。
でも、その開放感に流されて
ダイエット前の生活に戻ってしまえば
それまで頑張ったことが水の泡になります。

たとえば厳しい糖質制限ダイエットは
短期間に大きく体脂肪を落とすことができます。
でも、目標達成後も糖質制限を続ける必要があります。

だからお米や麺類、スイーツが大好きな人が
厳しい糖質制限ダイエットを選ぶと
ダイエット中もダイエットの後もつらいわけです。
そういう人は、白米やラーメンやアイスを食べながら
体脂肪を減らせる方法を選ばないといけません。

これが「ダイエットの後を考える」ことです。

運動嫌いの人がダイエットのために
頑張って運動するのは
わざわざリバウンドするために
体脂肪を減らしているようなものなのです。
運動することがカギになる方法を選んだ時点で
失敗が約束されているともいえます。

考え方や性格がかわって運動できる人にならないと
その方法は確実に失敗します。


ダイエットをやめたあとも続けられる生活習慣で
体脂肪を減らすこと。
これが、ダイエットに成功するためのカギです。

まだ目標達成もできていない僕が
ずいぶん偉そうに書いてしまいましたが
運動なし、昼食だけのカロリー制限というやり方は
続けることに関しては何の問題もありません。

この緩いやり方では
目標水準に届くかどうかが問題だといわれそうですが
それはいずれ時間が明らかにすることです。