ダイエットサプリ 酵素

酵素ドリンクは、酵素が豊富なので
ダイエットに効果があるのではありません。
でも、ダイエットの食材として使えるのは
間違いではありません。
理学博士の笠井献一さんによれば、酵素とは
生物がつくりだす触媒作用をもつタンパク質で、生体触媒ともいう。生体内で行われるほとんどの化学反応は、酵素の触媒によって初めて進行するので、生命にとってはなくてはならないものである。とされています。
(出典:日本大百科全書)
酵素は約20種のアミノ酸の組合せでできています。
主な特徴としては
◯ ひとつの酵素はひとつの化学反応に対応している
◯ 必要に応じて体内でアミノ酸から合成される
◯ 生物種が異なれば同じ反応に関わる酵素も異なる
というのが現時点の化学や生理学の定説です。
生物種が違えば酵素が違うので
たとえば人は牛の消化酵素は使えません。
人の体内には数千種類の酵素が存在すると言われ
まだすべてが解明されているとはいえないようです。
また、酵素は食品加工から高機能素材の合成にいたる
さまざまな分野で産業利用されています。
さて、酵素ドリンクの酵素は
原料となる様々な成分を発酵させるのに使われます。
つまり酵素ドリンクは発酵食品の一種です。
低カロリーなので、食事を1食置き換えると
カロリーコントロールに役立ちます。
これがダイエットに酵素ドリンクが使える理由です。
ドリンクに含まれている成分由来の栄養素が
発酵を経て消化吸収しやすく分解されているので
ダイエット時に崩れがちな栄養バランスを
ある程度助けることもできるでしょう。
酵素ドリンクは
◯ 酵素種の数が豊富であること
◯ 生の酵素が含まれていること
をアピールしているものが多いですが
酵素が豊富なら
それだけ多くの素材を発酵させているということで
酵素が生(活性があるの意味か)なら
発酵は瓶詰めされたあとも進行中ということです。
ドリンクに含まれる酵素は人の酵素ではないので
当然、人の体内では何も作用しません。
だから酵素の種類が豊富だろうと生だろうと
酵素自体を体内に補給する
化学的・生理学的な意味はないハズなのですが
なぜかそこを強調しているものが多いですね。
ただ、繰り返しになりますが酵素ドリンクには
吸収しやすいカタチで栄養素が含まれていて
なおかつ低カロリーなので、ダイエットに使えます。
逆に、きちんとカロリーコントロールをしていないと
酵素ドリンクを飲んでも減量はうまくいきません。
他のダイエットサプリと同様に、酵素ドリンクも
それを摂れば減量できるわけではないのです。
酵素ドリンクは
低カロリーで栄養バランスのよい食品を摂る目的なら
ダイエット中の選択肢のひとつになると思います。
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2017年04月24日