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ダイエットサプリの効果として期待されるのは、それを摂れば痩せられるというところかもしれません。でも、何かを食べたら激やせできる、なんてことはありません。

体重が増えたり減ったりするのは、カロリー収支バランスがプラスなのかマイナスなのかで決まります。カロリー収支がプラスなのに体重が減ることはないし、カロリー収支がマイナスなのに体重が増えることもありません。

食べるだけでカロリー収支がマイナスになるという食品はないですから、それを食べれば痩せるという効果を期待するのは、ないものねだりだと思います。もちろん、「ダイエットサプリ」として販売されているものには脂肪燃焼をサポートするような作用があるでしょうけれど、それを使っていても全体としてカロリー収支がプラスであれば、体重は増えます。

減量をするのなら特定のサプリや食品・食材を選ぶよりも、カロリー収支をマイナス、アンダーカロリーにすることの方が重要です。


カラダのエネルギーの摂り方、蓄え方、使い方を学んでみて知ったことは、1日のカロリー収支がアンダーカロリーであっても中性脂肪は蓄えられるということです。その中性脂肪は貯まった分と同じカロリーを使っても全部は使われません。だから、効果的な減量をするためには、1日のカロリー収支をアンダーカロリーにした上で、何か「+α」が必要になります。

早食いすると血中のグルコース濃度を示す血糖値は上がりやすく、ゆっくり食べればそれほどすぐには血糖値は上がりません。食材によって血糖値に反映する時間の早いもの、遅いものがあります。

血糖値が高くなるとすい臓からインスリンが分泌されて、インスリンの働きによってグルコースが組織に摂り込まれるますが、血糖値が一定以上になるとグルコースが中性脂肪に変換されて体脂肪や内臓脂肪になってしまいます。逆に血糖値が下がると、肝臓では乳酸、グリセロール、アミノ酸など糖以外のものをグルコースに変換する糖新生がはじまり、足りないグルコースを埋めあわせます。糖新生でできた糖が使われる分、中性脂肪を使う量は減ってしまいますね。

こうしてみると、血糖値が高くなりすぎなければ中性脂肪は貯まりにくくなり、血糖値が下がり過ぎなければ糖新生が起こりにくくなることがわかります。つまり、血糖値を上げすぎず下げすぎなければ、中性脂肪が減らしやすくなるのです。

痩せるカギは、血糖値のコントロールです。1日の血糖値の変動を安定させることが、+α の何かをもたらします。

血糖値は食後に上がり、ふつうは食事を摂る直前が一番下がっています。夕食後翌朝の朝食までは一番時間が長いので、ふつうは朝食前が一番血糖値が低くなっているはずだし、眠っている間には糖新生が活発になっていると思われます。

血糖値が上がりすぎないようにするには、食事をゆっくり食べることや、ゆっくり消化される野菜などの食物繊維が豊富な食材を先に食べ、タンパク質を摂り、最後に炭水化物を摂るというような食事の順番を意識することも役立ちます。

余談ですが、割烹で料理が出てくる順番というものは、減量するのにはすごく合理的になっていると思います。

血糖値を下げすぎないようにするには、食事の回数を増やすという手もあります。もちろん、減量するにはアンダーカロリーにするのが絶対条件ですが、それを守ったうえで食事の回数を増やすのなら、食間が短時間になるぶん、血糖値の下げ幅を小さくしたり下がったままの状態を短時間にすることができます。

食事の回数を増やせない場合でも、食間にちょこちょこおやつを口にすると血糖値を維持する効果があります。

ダイエットに間食というのは、一般論としてはダメなやり方になるかもしれませんが、血糖値の幅を小さくするという観点からみると、むしろ間食は役に立つと言えるのではないでしょうか。アンダーカロリーさえ維持できるのなら、間食してもよさそうです。

でも一番糖新生が起こりやすい睡眠中は、間食をとるわけにいきません。どうしても糖新生がおこる程度まで、血糖値が落ちてしまいます。ここをカバーするのには、サプリメントを使うのも効果があると思います。

糖新生がおこるとき、筋肉も分解されてそのアミノ酸が使われます。ある程度は仕方がないのですが、減量のときには、先行きのリバウンドのリスクを小さくするために、できるだけ筋肉を落としたくありません。

もし血中のアミノ酸濃度が高ければ、わざわざ筋肉を分解する前にカラダは血中のアミノ酸を糖新生に使います。そこでアミノ酸の血中濃度を高めることができるアミノ酸サプリは、筋肉が糖新生に使われるのをある程度抑える効果が期待できます。

アミノ酸サプリは筋トレの効果を高めるために使われることが多いと思いますが、筋トレをしなくてもこうした使い方で減量をサポートすることもできそうです。