サウナ好きなので、温泉とかでサウナがあると
よろこんで2時間ぐらいお風呂にこもっています。

砂時計が2、3回落ちきるまでがんばって大汗かいて
それを3回くらい繰り返すと体重が1キロは落ちます。

これで、ダイエットした!! と満足していましたが
あれは、体脂肪を落とすという観点では
何の意味もありませんでした。。。

単に水が抜けただけなので
当然翌日には元の重さに戻っています。


体脂肪を落とすには、体脂肪が落ちるメカニズムに
スイッチを入れる必要があります。

体脂肪が落ちるには、脂肪がエネルギーとして
使われなければいけません。
いわゆる脂肪が燃焼するという状況ですね。

そのメカニズムは次のようになっています。

まず、エネルギーが必要な状況があり

脂肪動員ホルモンが分泌され

脂肪分解酵素(リパーゼ)が活性化して

体脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解し

脂肪酸が血中に入って細胞に運ばれ

細胞内で代謝され

エネルギーに変換される

脂肪燃焼によってつくられたエネルギーは
細胞の活動に使われたり、熱変換されたりします。

スイッチになっているのは
脂肪動員ホルモンの分泌ですね。

もし、エネルギーが必要な状況がないと
脂肪が分解されても使われません。
すると、脂肪は再合成されてしまうので
ダイエットには効果がありません。
ただ、脂肪が分解されるだけではダメなのです。


脂肪動員ホルモンというのは何種類もありますが
代表的なのはカテコールアミンとグルカゴンです。

副腎髄質ホルモン「カテコールアミン」は
副腎髄質で分泌されるドーパミン、アドレナリン
ノルアドレナリンの総称です。
グルカゴンは膵臓から分泌されます。

成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン
エストロゲン、テストステロンなどの性ホルモンにも
脂肪分解作用があります。


サウナに入ると大汗をかくので
ダイエットした気になっていたのですが
あれは外気が熱くて体内に熱がこもるので
熱放散のために発汗したのであって
脂肪燃焼による熱産生の結果ではありません。

夏が暑くて汗をかくのも同じ原理です。

だから、消耗して食欲が落ちてやつれるという経路で
不健康なダイエットにはなるかもしれませんが
いくら汗をかいても、脂肪減少にはつながりません。


現時点で科学的なエビデンスがある
脂肪動員ホルモンの分泌にスイッチを入れる手段は
空腹と運動です。

ダイエットで食事(摂取カロリー)の管理と運動が
何よりも強調されるのは、これが理由です。