ベジタリアンダイエット

永遠の疑問に対する新たな回答が
アメリカの学術誌に報告されています。
『Journal of the American
College of Nutrition』
に掲載された論文ということなので
専門家の議論に値する研究であることは
間違いなさそうです。
報告で示されているのは
「ベジタリアンダイエット」が通常の食事に比べて
2倍以上の減量効果があった、というものでした。
実は「コスモポリタンアメリカ版」の記事を和訳した
記事で読んだので、研究チームがどこなのかとか
詳しい研究の内容はわかりません。
対象者が74人の2型糖尿病患者であることは
記事で明らかにされているのですが
元のソースはわかりませんでした。
穀物、野菜、果物、ナッツによる菜食によって
普通の食事だと3キロのところを
被験者は平均6.3キロ痩せたそうです。
菜食を続けた期間とか、対象群をおいた試験なのか
単に調査した結果なのかもわかりません。
普通の食事、の意味するものも不明確です。
それはダイエット食なのか、そうではないのかで
この2倍という数字の捉え方も異なります。
この組み合わせは、厳格なベジタリアンの食事です。
乳製品も卵も魚介も食べないタイプですからね。
もとより菜食は、糖尿病の食事療法の一として
米国糖尿病学会では推奨されています。
他に糖質制限食、カロリー制限食、地中海食
DASH食と呼ばれる高血圧予防の食事が推奨食です。
多くのダイエット方法が、ここから生まれました。
この研究報告が、他の推奨食との比較なのかどうかも
気になるところです。
この研究の注目すべき点は、担当医師によると
「筋肉中の脂肪が減るために、代謝があがる」
という重要な発見があった、ということです。
ただ、ここでいう代謝が基礎代謝ということならば
通常基礎代謝とカラダの大きさは相関するので
減量中に代謝があがるというのは、よっぽどのこと。
それこそ、これまでの常識をくつがえす大発見!!
ということになっていないようなのが、不思議です。
この研究、いずれもっと注目されるのでしょうか?
糖質制限食では、肉はどんどん食べてもかまわない
というノリがあります。
またバランスよく食べることを推奨する方法でも
タンパク質は積極的に摂るのがイイといいます。
しかし、ベジタリアンダイエットだと肉抜きなので
タンパク質が不足しがちになりそうです。
大丈夫だろうか、と他人事ながら心配になります。
早く痩せられるとすれば、それは魅力的な一面なので
この研究が日本でも注目されるかもしれません。
日本は30年前に白米ダイエットが流行りました。
それがいまや、糖質制限ダイエット花盛りです。
次のトレンドが菜食ダイエットでも
不思議はありません。
詳報が出るかどうか、しばらく気にしておきます。
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2017年08月12日