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きのうは糖質制限ダイエットを日本に紹介した
江部康二さんの事を書きました。

江部さんは誤った糖質制限ダイエットを正そうと
活動しておられます。

一方で、専門家の立場から糖質制限ダイエットに
異を唱えている方もいます。

たとえば、腸の名医といわれる松生恒夫さん。
こんなタイトルの著書もあるドクターです。

松生さんが指摘しているのは、糖質制限をすると
食物繊維の摂取量が落ちてしまうことです。

だから糖質制限はやめたほうがいい、と。


食物繊維とは
人が消化できない難消化性多糖類、だそうです。
糖ですから炭水化物の一種ですね。

食物繊維は水溶性、不溶性の2種類にわかれています。

水溶性食物繊維は
◯ 血糖値の急激な上昇を抑える
◯ 血中コレステロールを減少させる
といった作用があり
海藻、コンニャク、果物に多く含まれています。

不溶性食物繊維は
◯ 腸内の有害物質を排出する整腸作用
◯ 便秘解消
といった作用があり
豆、全粒穀物、野菜、芋、きのこに多くあります。

また、腸内細菌のエサとなって
腸内のいわゆる善玉菌を増殖させるので
腸内環境をよくする、ということは
さまざまなメディアで散々語られていますね。

食物繊維は
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル
とともに六大栄養素のひとつに数えられています。

厚労省がつくっている「日本人の食事摂取基準」では
1日の摂取目標が設定されていて
2015年版によると男性20g以上、女性18g以上です。

六大栄養素のひとつで、国が摂取目標をつくるもの
ということですから
欠くべからざる栄養素であるということでしょう。

国が摂取目標を掲げているのは
平均的な日本人の食物繊維摂取量が足りないから
という側面もあるそうです。

もっと食物繊維を!
というのが、いまの時代の風向きです。

だから食物繊維が摂りにくくなるダイエットは
たしかによくないような気がします。



余談ですが
腸内環境を改善するという作用があることから
大腸がんとの関係もよく話題になります。

これに関しては日本で2002年まで行なわれた
約10万人を対象にした大規模な疫学調査が
論文として発表されています。
International Journal of Cancer
2006年119巻


この論文の結論は
食物繊維をほとんど摂らない人は
大腸がんになるリスクが高くなる
というものでした。

こうした調査は欧米でも行われていて
各国の調査データを統合して解析した結果
1日10g未満しか食物繊維を摂らないと
大腸がんに罹るリスクが高くなる

というのが現時点での科学的知見となっています。

ちなみに、摂れば摂るほど大腸がんに罹りにくくなる
ということはないそうです。

食物繊維を摂りすぎると
◯ 鉄、銅、亜鉛などの微量栄養素の吸収率が低下
◯ タンパク質、脂質の消化率が低下
という弊害も出てくるので
やたらに摂ればいいわけでもないようです。



ちょっと脱線が長くなりましたが
専門家といわれる人の間でも
正反対の見解があるのが糖質制限ダイエットです。

こういうとき
僕たち素人は何を基準に判断すればいいでしょう?

江部さんも松生さんも
医療の現場で現役で活躍されている医師です。

どちらのお話も
科学的で実践に裏付けられた根拠があるハズなので
どっちが正しい、どっちが間違っていると
素人があれこれ考えても意味がなさそうです。

ただ、医療とか治療というのは
最優先の問題解決のためにデメリットを受入れる
ということが多々あります。
たとえばがん治療でがんをやっつけるために
副作用のある抗がん剤を使う、などです。

医療の現場は、状況を天秤にかけて最善手を選ぶ
ということの連続ではないでしょうか。

そういう意味では
ダイエットでも状況次第で選択は異なる
ともいえます。


もともと糖質制限食が注目されたのは
カロリー制限食で効果がなかった肥満患者が
この方法で劇的に改善したからでした。

つまり、糖質制限が役に立つ状況とか
合っている人がいるわけです。
とすれば、選ぶのは自分ということになります。

イタリア・インテルの長友佑都選手はおそらく
サッカー選手として最大限に能力を発揮するために
セミケトンダイエットという糖質制限をしています。

研究熱心な長友選手のこと
デメリットを知らないとは思えません。
腸内環境の悪化は選手生命やパフォーマンスにも
影響を及ぼすだろうことを考えれば
食物繊維を摂る手段や、食物繊維不足解消法を
何か用意しているのではないかと思います。

だから僕たちも
糖質制限VSアンチ糖質制限論争を外野からみて
いいところどりするのは、ありだと思います。

ダイエットに関しては
摂取カロリー < 消費カロリー にする
という絶対法則があります。
さらに、筋肉を維持すれば体脂肪が落ちやすい
というのが重要な原則です。

この2つを守ることができるなら
どんな方法でも、それはいいダイエットなのだ
と思います。

僕のやっているコンビニダイエット×シボヘールは
僕にとっては取り組みやすく続けやすい方法です。
ダイエットは続けることが重要要素のひとつなので
これはいい方法だと思っています。

効果はどうかというと




一進一退といったところです(爆

まぁ、そのうち。。。


( ゚д゚)ポカーン