糖質制限ダイエット

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あのライザップも糖質制限ダイエットのひとつだそうですが、僕がコンビニ食材でやっていることも、結果的には糖質制限ダイエットになっていると思います。パンやおにぎりは2つか3つ食べていたのがひとつになりましたし、お弁当や美味しそうな麺類は、それだけで600kcalを超えてしまうものが多いので選ばなくなりました。
成人した日本人が食事からとるカロリーの58.8%が炭水化物、26.4%が脂質です(出典:平成27年国民健康・栄養調査)。
これをみると、カロリーを減らすのには炭水化物(糖質)の摂取を減らすのが、わかりやすくて確実ですね。おかわりしていたごはんを一杯だけにするとか、小盛りにすれば確実にカロリー制限になりますし、夕食でごはん、パン、麺類をとらないことにすれば、面倒な計算をしないでも摂取カロリーを減らすことができます。
もちろん、その分おかずをどか食いしてしまうと元も子もありませんが。。。
そんなことで糖質制限は、カロリー制限の手法として簡単だし、前日カロリーを摂り過ぎたら「今日一日は炭水化物を我慢します」みたいに自分で調整もできるので、ポピュラーなダイエット方法になっているのかもしれません。
そのためか、糖質はダイエットの敵みたいに扱われるケースも少なくはないように思います。だけど、糖質を摂りすぎても、そこまで脂肪には変わらないという研究結果が30年近く前に出ているんですね。
スイス・ローザンヌ大学の研究者による1988年8月の論文によると、炭水化物が脂質に変わるのは、体内のグリコーゲンが飽和状態で大量の炭水化物を摂ったときで、その変換割合も摂取した炭水化物の30%強にすぎないということです。
論文の概要はこちらでご覧になれます
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The American Journal of CLINICAL NUTRITION
体内のグリコーゲンが飽和状態というのは、グリコーゲン貯蔵能力のある肝臓と筋肉中のグリコーゲンが満タンになっていることを指しています。カラダが貯められるグリコーゲンの量は、その人が1日に使う消費カロリー程度だとされていますが、この実験ではごはんをお茶碗に14杯分、あるいは6枚切りトースト29枚分の炭水化物を4日間摂りつづけて、ようやくグリコーゲンが飽和状態になったそうです。これは一度グリコーゲンをカラにしてから満タンになるまでの過程なので、ふつうに生活しているときはこれほど食べなくても満タンにはなるのかもしれません。
お相撲さんでもなければ、こんなに食べることはなさそうです。少なくとも僕は50数年の人生で一度もありませんでしたw
ふつうに暮らしている限り、グリコーゲンが飽和状態になることはあまりないのかもしれませんね。きっと、僕のカラダの中で糖質が脂肪になったことは、これまでなかったでしょうね~
ただ、脂質に変換されなかった70%近い炭水化物は酸化されると書いてあるので、エネルギーとして消費されたことになります。このとき脂肪の酸化が抑制されることも確認されていて、糖質が体内に多くあるときカラダが糖質を優先的にエネルギーとして使うようにできていることもわかります。
その分、摂った脂肪は使われずに中性脂肪として体脂肪に加えられます。つまり、僕たちのカラダは、エネルギー源としては脂肪を最後に使うようにできているということです。
この糖質と脂肪との関係は、糖質をタンパク質に置き換えても成立するそうで、タンパク質を過剰に摂るとタンパク質がエネルギー源として使われて(アミノ酸の糖新生)脂肪の酸化はやはり抑制されるそうです。
血糖値が高いとブドウ糖(グルコース)がインスリンに回収されてすぐに脂肪に変換されるわけではなく、糖質があるうちは優先的に糖質がエネルギーに使われて、脂肪がエネルギーとして消費されなくなるために、結果として蓄えられた中性脂肪は使われないし、摂った脂質はみんな中性脂肪として蓄えられる、というのがカラダの仕組みです。
でも途中経過は別にして、カロリーを過剰に摂ればそれが脂肪であれ炭水化物であれタンパク質であれ、結果的には脂肪が蓄えられるようにできています。逆に、アンダーカロリーならば貯蔵されている中性脂肪は確実に使われます。残念なのは、使われるのが中性脂肪だけではないことですが。。。
だからダイエッターの敵?は糖質ではなくて、過剰なカロリーだということです。過剰な糖質が脂肪に変わるのではなくて、過剰なカロリーが脂肪に変わるということです。
どんな方法であっても、それでアンダーカロリーを維持できるのなら、減量を目的としたダイエットとしては効果があるわけです。これはアンダーカロリーを維持できるなら、糖質を目の敵にしなくてもいいということ。一部のダイエッターにとっては嬉しいことではないでしょうか?
結局、カロリーイズカロリー。心身の負荷が楽なのにアンダーカロリーを維持できる方法が、いいダイエット方法だと思うのです。
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2017年03月13日