自分にあったダイエット方法

ダイエットのことをちょっと調べてみると
この言葉を見ないことはありません。
でも1980年代には、白米ダイエットという
糖質制限とは正反対のダイエット法が人気でした。
白米ダイエットを世の中に広め
後に美容家として有名になった鈴木その子さんの著書
『やせたい人は食べなさい
―減量常識を破る奇跡の鈴木式』
は何年も売れつづけたミリオンセラーになりました。
糖質制限ダイエットは
1日おにぎり1個分程度の糖質しか摂れませんが
鈴木式はおにぎり4~6個分の糖質を1日3食摂ります。
糖質制限ダイエットではありえない糖質摂取量です。
それでも、これでダイエットに成功する人がいたから
ミリオンセラーになるほど本が売れたのでしょう。
世の中にはいろんなダイエット方法がありますが
どの方法でも、それでうまくいく人がいるし
それではうまくいかなかった人がいるのです。
なぜ、そんなことになるのかというと
みんながみんな別の人だから
としか言いようがありません。
たとえば一流のアスリートは運動神経がいいけれど
一流のサッカー選手が野球選手としても一流になれる
というわけではありません。
一流の卓球選手が陸上の短距離でも同じように
トップクラスになれるとは限りません。
もちろん何をやっても一流になれたという人も
いないわけではないでしょうけれど
人それぞれ合っているスポーツがあります。
ダイエットも同じように、人それぞれだということ。
同じものを食べても、同じように運動しても
その人の消化吸収やエネルギーの使い方の効率次第で
太る人もいればやせる人もいるでしょう。
消化吸収の効率や、エネルギーの使い方の効率は
おそらく遺伝や生活習慣や腸内フローラなど
さまざまの要因が絡んで決まっているものです。
ただ、摂取カロリーが消費カロリーより多い人が
やせることはできませんし
消費カロリーが摂取カロリーよりも多い人が
太ることもできません。
これだけは誰にも超えられない絶対法則です。
だから、その人にとっていいダイエット方法とは
消費カロリーが摂取カロリーを上回る
アンダーカロリーの状態を継続して維持できる方法
ということになります。
アンダーカロリーにするには
消費カロリーを増やすか、摂取カロリーを減らすか
どちらかをする必要があります。
ダイエット方法はすべて
このどちらかに効果をもたらします。
ただし、カラダの仕組みは複雑で
消費カロリーを増やすと摂取カロリーを増やす方向に
圧力がかかります。
たとえば運動のあとのビールが特に旨いのは
その一例かもしれません。
逆もまたしかりで、摂取カロリーを減らせば
カラダは活動を調整して省エネ体質になります。
さらに、次に十分にカロリーが摂れるときに
できるだけ貯め込もうと準備します。
このように、ダイエットをすると必ず
カラダの反作用がうまれます。
残念なことに、太っていく過程で
こうした反作用はうまれません。
人の長い歴史は飢餓との闘いの歴史ですから
命をつなぎ次世代に遺伝子をつなぐ観点からは
太ることは良いことなのです。
だから、アンダーカロリーを維持するには
ダイエット方法をひとつ実践すれば済むわけではなく
ダイエットの反作用を抑制する必要があります。
ダイエットの反作用が気にならないほどか
我慢できる範囲に収まる程度に
やり方を調整する必要があるわけです。
この調整がうまくいくかどうかによって
ダイエットの成否が決まるといえます。
意識的か無意識かを別にして
摂取カロリーを抑えるなら消費カロリー側の調整が
消費カロリーを増やすなら摂取カロリー側の調整が
どんなダイエット方法であっても必要です。
ダイエットノウハウによっては
この調整まで組み込んであるものがありますし
トレーナーや管理栄養士など
専門家のサポートがあるものもあります。
摂取カロリーを減らすことだけ
消費カロリーを増やすことだけ
の方法であることもあります。
でも、アンダーカロリーを維持するために
どれだけ摂取カロリーを抑えるか
どれだけ消費カロリーを増やすか
その頃合いを見出すのは、自分以外にはありません。
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2017年06月25日