血糖値

血糖値を安定させると
◯ 脂肪がつきにくくなり
◯ 脂肪を多く燃やす
効果があります。
だから、血糖値を安定させるのは
どんな減量方法をとっていても役にたちます。
なぜ、そうなるのか説明してみます。
まず、カラダのエネルギー事情について
カラダのエネルギー源は糖質と脂質ですが
カラダの組織は
◯ 糖質しか使えない組織
◯ ふつうは糖質を使う組織
◯ 糖質と脂質とも使う組織
◯ 主に脂質を使う組織
にわかれています。
糖質しか使えないのは赤血球で
ふだんは糖質だけを使っているのが脳です。
心臓や腎臓は脂質が主なエネルギー源になり
その他の内臓などの組織は
糖質も脂質も使います。
だから、特別に有酸素運動をしなくても
カラダは毎日一定量の脂質を
エネルギーとして使っています。
厳しい糖質制限ダイエットや飢餓のために
糖質が外部から取り込めない状態が続くと
カラダはグルコースの代わりに
脂質を分解したケトン体を使うようになります。
このときは、脳もケトン体を
エネルギー源にしますが
ふだんはブドウ糖だけがエネルギーです。
糖質はグリコーゲンというカタチで
ほぼ1日分を肝臓と筋肉に貯蔵できます。
脂質は中性脂肪となって
脂肪細胞に蓄えられ、その貯蔵量は
無限大といってもいい量です。
◯ 赤血球が糖質しか使えない
◯ 脳がふだんは糖質だけを使っていること
◯ 脂質に比べて糖質の貯蔵量が少ないこと
こうしたエネルギー事情があるためか
カラダは糖質の体内残存量によって
糖質と脂質の使い方を調整しています。
その調整はとても複雑な仕組みですが
糖質が多いときには
糖質も脂質も使う組織が
糖質を多く使うようにし
逆に糖質が不足しがちになると
体内にある材料で糖質をつくるとともに
糖質も脂質も使う組織が
脂質を多く使うようにしています。
糖質の体内残存量の指標になるのが
血中のグルコース濃度である血糖値です。
血糖値が高いときは
脂質のエネルギー使用を抑制し
血中の脂質は中性脂肪として蓄えられます。
血糖値が低いときは
脂質のエネルギー使用を促進し
体内の材料を使って糖質がつくられます。
この糖質をつくる働きは主に肝臓で行われますが
糖質ではないものから糖質をつくるので
糖新生とよばれています。
材料となるのは
乳酸、グリセロール、アミノ酸です。
アミノ酸の一部は筋肉を分解して調達します。
つまり、血糖値が高いと中性脂肪が増え
血糖値が低いと中性脂肪と筋肉が減ります。
逆に血糖値が高くなりすぎなければ
中性脂肪は増えにくくなり
血糖値が下がり過ぎなければ
筋肉の分解も抑制されます。
だから、血糖値を安定させると
◯ 脂肪がつきにくくなり
◯ 脂肪を多く燃やす
ことにつながるのです。
血糖値があがるのは
健康な人の場合、食事のあとです。
食事のあとに血糖値があがりにくくするには
◯ 食物繊維の多いものから食べること
◯ ゆっくり時間をかけて食べること
◯ 1度の食事量を少なく、回数を多くすること
が効果的だとされています。
血糖値が一番下がるのは
食事の直前です。
朝食前が一番低い人は
多いのではないでしょうか。
血糖値が下がりすぎないようにするには
適当に間食をとると効果があります。
とはいえ、寝ているときに間食は摂れません。
朝食前に血糖値が下がってしまうのは
避けられません。
減量していると筋肉が落ちてしまうのは
ある程度は仕方がないことです。
上手に減量するには、この対策も重要です。
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2017年03月21日