もし減量をしようと考えているなら、毎日食事から摂るカロリーを毎日の消費カロリー以下にする必要がありますね。

食事は健康な生活の基盤ですから、ダイエットで摂取カロリーを落とそうとしても、食事で得られる栄養バランスを損なうのは避けたいものです。ダイエット食品やサプリを使うにしても、ベースは日頃の食事から摂れる栄養素になります。

毎日どんな栄養素を食事から摂っているのかを知るために、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」は役に立ちます。最新版は平成27年の調査です。
平成27年国民健康・栄養調査

この調査では、20歳以上の大人では、摂取カロリーのうち59%は炭水化物(糖質)から、26%を脂質から摂っていることがわかります。炭水化物の中でも穀物からのエネルギーは41%となっています。エネルギーの85%は糖質と脂質から摂っていて、残り15%がタンパク質からというカタチです。

ダイエットするときは糖質や脂質をカットすることが多いと思いますが、ふだん日本人の平均的な食事に近い食べ方をしていると思う人なら、たとえばいま食べているごはんの量を半分にしたら何%くらいのカロリーがカットできるのかは、この数字からざっくりのイメージがつかめるのではないかと思います。


ちなみに、厚生労働省は「国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準」を5年毎に「日本人の食事摂取基準」として作成しています。ここには、毎日の推定消費カロリーや理想的な摂取カロリーが、年齢性別と活動レベルに応じて提示されています。
日本人の食事摂取基準(2015年版)

最新の2015年版からはBMIがエネルギー指標として採用されました。

エネルギーの摂取量及び消費量のバランス(エネルギー収支バランス)の維持を示す指標として、「体格(BMI : body mass index)」を採用することとした。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

年齢(歳)目標とするBMI
18~4918.5~24.9
50~6920.0~24.9
70以上21.5~24.9
男女共通。あくまでも参考として使用すべきである。
観察疫学研究において報告された総死亡率が最も低かったBMIを基に、疾患別の発症率とBMIとの関連、死因とBMIとの関連、日本人のBMIの実態に配慮し、総合的に判断し目標とする範囲を設定。
70歳以上では、総死亡率が最も低かったBMIと実態との乖離が見られるため、虚弱の予防及び生活習慣病の予防の両者に配慮する必要があることも踏まえ、当面目標とするBMIの範囲を21.5~24.9とした。


「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」より
食事摂取基準を見ると、自分の年齢、性別、活動レベルでは、健康的なカラダを維持するためにどの程度の摂取カロリーが理想的なのか、がわかります。

ダイエットするときは、この数字を参考にして毎日の食事のメニューやダイエット食品・サプリの使い方を考えるといいと思います。そして、毎日体重計に乗ってBMIを計算すれば、ダイエットの効果が出ているのかどうかを簡単に確認することができますね。